アース・アーキテクツ一級建築士事務所
http://earth-architect.jp/
住宅に限らず、建物建築費の節減効果の程度は、
設計段階でどの程度のコスト節減の工夫と努力が
出来たかによると言ってもいいでしょう。
工事に入ってからコストの節減を求めても、グレ
ードを下げるか手抜き工事を誘発するかなどのリ
スクが増えるだけで、建築主にとってはかえって
不利益を生じることになってしまう場合の方が多
いと思います。
住宅の基本条件である安全性、耐久性、利便性に
工事予算を節約するようなことはしないで下さい。
設計の段階で、工事のトラブルや遅延につながり
そうな複雑で特殊な設計を避ける事も必要になって
きます。
又、建築主も多少の不満はあるにせよ節約意識をも
つことが求められます。
本当に必要なものは別にして、ある程度は設計者を
信頼して任せるくらいの配慮も必要となってきます。
2017年11月30日
2017年11月22日
1500万円の家+α ♯クロス
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ビニールクロスが貼り終わりました。
構造材との取り合いの細かな部分まできれいに貼って
頂きました。
「白い壁に囲まれて、木目が強調される空間」を思い
描いていましたが、「イメージ」通りの空間に仕上が
りました。
建具のナラ材の突板がまだ未塗装ですので、少し貧弱
な建具に見えますが、塗装を施して「少し飴色」にな
れば、質感も上がって上質な感じになります。
天井板も工事中に「日に焼けて」いい感じの色合いに
なってきました。この上にオイルの拭き取りを施せば
赤味の色が増して、上質な温かみのある仕上げになる
イメージです。
2017年11月19日
再 普通がちょうどいい
アース・アーキテクツ一級建築士事務所
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私が住宅をつくり続けながら、ずっと心の奥で目指していたのは・・・。
人々が目をみはり、誰もが話題にせずにはいられない「特別なもの」
ではなく、気張りもしないし、委縮もしない。
無理もしないし、無駄もしない。
それでいてまっすぐに背筋の通った「普通のもの」。
そして、用を満たすという観点や、美しさという視点からも、
過不足なくほどよくバランスの取れた「ちょうどいいもの」。
建築家 中村好文
僕は住宅造りは、設計者と建築主の共同作業だと思っています。
設計者のコンセプトや自己主張によって作り上げられた「作品」では
なく、設計者と建築主の共同作業によって、自然発生的に形作られた
ものが理想だと思います。
理路整然としすぎた住宅は時に「冷たさ」を感じます。
斬新さや独創的な発想も時には必要ですが、
気張りのない自然体で暮らせる、少し上質な「普通の家」が
「ちょうどいい」と思います。
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私が住宅をつくり続けながら、ずっと心の奥で目指していたのは・・・。
人々が目をみはり、誰もが話題にせずにはいられない「特別なもの」
ではなく、気張りもしないし、委縮もしない。
無理もしないし、無駄もしない。
それでいてまっすぐに背筋の通った「普通のもの」。
そして、用を満たすという観点や、美しさという視点からも、
過不足なくほどよくバランスの取れた「ちょうどいいもの」。
建築家 中村好文
僕は住宅造りは、設計者と建築主の共同作業だと思っています。
設計者のコンセプトや自己主張によって作り上げられた「作品」では
なく、設計者と建築主の共同作業によって、自然発生的に形作られた
ものが理想だと思います。
理路整然としすぎた住宅は時に「冷たさ」を感じます。
斬新さや独創的な発想も時には必要ですが、
気張りのない自然体で暮らせる、少し上質な「普通の家」が
「ちょうどいい」と思います。
2017年11月16日
1500万円の家+α ♯パテ処理
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ビニールクロスの下地の「パテ処理」が完了しました。
「パテ処理」を行って、ボードのジョイント部分や「ビ
スの頭部分」の凹凸を平らにしていきます。
「パテ処理」を丁寧にに行わないと、ビニールクロスを
張り終わった後で光が斜めからあたると、ビニールクロ
スの下地の凹凸が影となって表れてしまいます。
この家ではすべての部屋で、壁・天井共に同じ型番のビニ
ールクロスを使用します。
ビニールクロスの色は開口枠の白い塗装色に同じです。
白い壁の中に、床と天井の無垢板が強調されるように「空
間を構成」してみました。
2017年11月10日
1500万円の家+α ♯内部塗装
アース・アーキテクツ一級建築士事務所
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内部の塗装工事中です。
この家では造作材(サッシ枠、開口枠、幅木、笠木等)
は既製品を使用していません。
造作材は大工さんが「自身の加工場」で加工して取付
てあります。
最近は既製品が大半を占めますが、既製品は細かな寸法
のスリ合わせや、造作材同士の「取り合い」の綺麗な納
まりが出来ません。また色や柄もパターンが決まってい
て、好きな質感で仕上げられません。
材質が安定しているという良い点もあるのですが。
この家では「造作材」は価格の安い集成材で作りました。
集成材ですので材質は安定しています。しかし集成材で
あるが故の「木材の接着部分」が表れてしまいます。
そこで塗装は「壁と同化」させる為に、ビニールクロス
と同じ色で塗りつぶしました。
来週からはビニールクロス工事に入っていきます。
2017年11月09日
1500万円の家+α ♯パイプシャフト
アース・アーキテクツ一級建築士事務所
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パイプシャフトとは配管又は配線の為の専用のスペースです。
この住宅では、将来に2階のトイレがほしくなった時の為に、
1階のトイレの横にパイプシャフトを設けて配管を2階床下ま
で立ち上げてあります。
耐震強度の為に2階の床のつくりは、「剛床」といって梁に直
接に合板を打ちつけてあります。この方が2階の床が強くなっ
て耐震性能が上がります。
しかし剛床にすると、配線や配管を通す専用のスペースが必要
になります。
上の写真は2階の電気の配線とエアコンの配管の為のスペース
です。1階の分電盤から2階への配線はこのスペースを通って、
2階の各部屋の電気設備と繋がっています。
エアコンの配管もこのスペースを通って、屋内機と屋外機が繋
がっています。2階は現在使用中の既存エアコンを使います。
このエアコンは建物が完成した後に取り付ける為、配管を外部
に極力見せたくないので専用のスペースを設けました。
そしてパイプシャフトは取り外し可能のパネルで塞ぎます。
2017年11月07日
再 溜りをつくる
アース・アーキテクツ一級建築士事務所
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最近の傾向として
居間に玄関が取りつくプランが多いと感じます。
これにはとても共感します。
このプランの特徴は
帰宅して、一度居間を通ってから各個室などにアクセスするので
家族が顔を合わせる機会が多くなり、
また廊下という移動空間を抑える事で、
抑えたスペースを他に割り振る事が出来ます。
ただ上手にプランを組み立てないと、
居間に何本もの動線が走って、居間が移動する為の空間になっ
てしまう恐れがあります。
居間の本来の目的である「くつろぎ」「落ち着き」を確保する為
には、動線から離れたところに「溜り」をつくる事がとても重要
だと思います。

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最近の傾向として
居間に玄関が取りつくプランが多いと感じます。
これにはとても共感します。
このプランの特徴は
帰宅して、一度居間を通ってから各個室などにアクセスするので
家族が顔を合わせる機会が多くなり、
また廊下という移動空間を抑える事で、
抑えたスペースを他に割り振る事が出来ます。
ただ上手にプランを組み立てないと、
居間に何本もの動線が走って、居間が移動する為の空間になっ
てしまう恐れがあります。
居間の本来の目的である「くつろぎ」「落ち着き」を確保する為
には、動線から離れたところに「溜り」をつくる事がとても重要
だと思います。
2017年11月02日
1500万円の家+α ♯階段工事
アース・アーキテクツ一級建築士事務所
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階段が出来上がりました。
普通の既製品の階段ではない為に1段ごとに「大工さんの手作り」
です。
1段ごとの幅木も稲妻型にきれいに取りつけて貰いました。
この幅木は白い塗装を施して、壁の白い色に同化させる予定です。
段板は「杉の厚30mmのJパネル」を使用しました。
Jパネルとは無垢板を3層に重ねたもので、積層材とは少し違い
ます。見た目は無垢板と変わりません、ただ縦方向に積層して
いる為に小口(切り口)には積層部分が表れてしまいます。
この家の階段は小口(切り口)の処理は施してありません。
気になる方はいると思いますが、最近の建築の傾向として意図
して「荒く見せる」手法が多く使われるようになりました。
これは建築家にとっては、自由度が広がるという観点からは
非常に助かります。
大工さんの仕事もあと数日で終わりです。
来週からは仕上げ工事に入っていきます。
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