
アース・アーキテクツ一級建築士事務所
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写真の左の建具の上に付いているエアコンの小さいよう
な機器が「サーキュレーター」です。
一般的なサーキュレーターは扇風機の感覚で、床に置い
て屋内の空気を対流させます。
冬季の屋内温度を調整する為のこの壁掛け式のサーキ
ュレーターは、天井付近に滞留した暖かい空気を下へ
と降ろします。
これによって床の温度が2°C近く上がって、床に滞留し
た冷たい空気を拡散して床付近の温度を上げてくれま
す。
屋内の熱の50%位は「外部の開口部」から逃げていきま
す。冬季に外部に面したサッシで冷やされた「屋内の空
気」は床付近に滞留して、足元を寒々とさせます。この
現象を「コールドドラフト」といいます。
コールドドラフトが起こると、断熱をしっかりとしたの
に足元が寒々として断熱効果が実感できません。
トリプルガラスや2重サッシにすれば「コールドドラフト」
は押えられるのですが、ペアガラスでは「コールドドラフ
ト」は押えきれません。そこで簡易的にサーキュレーター
を運転する事によって「足元の寒々感」が緩和されます。
難点は販売されている壁掛け式のサーキュレーターが2種
類しかない事です。