シンプルでモダンな「気持ちのいい建築」を提供していきたいと思います。

2019年12月29日

高基礎の平屋 完成

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高基礎の平屋が完成しました。

元々この住宅が建つ地域は以前から水害が多い地域で、

周りの住宅は「宅地造成法」にかからない範囲(1m以

下の盛り土)で擁壁を造って盛り土をしています。

盛り土を行うと予算が多くなってしまうという理由から

高基礎を選択しました。

外部に取付いているエアコンの屋外機やガス給湯器など

も出来る限り高い位置に取り付けてあります。


大きな水害が発生した時には、外部物入れの木製扉(床

より1.2m下がり)の隙間から外部物入れに水が浸入して、

外部物入れの内部の基礎に開けた直径15pの穴(金網付)

2か所より基礎の内部に水が浸入して、建物が浮力によっ

て浮かないような対策を取っています。

入った床下の水は納戸の窓〜床下点検口を経由して水中

ポンプによって外部に水を排水できるように考えてあり

ます。
 

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2019年12月18日

完成間近

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「高基礎の平屋」の完成も近づいてきました。

上の写真は南側の外観の写真です。

平屋らしい横への「直線的なのびやかさ」を表現でき

ました。

まだDECKの前に木が植えられていませんが、これか

ら僅かな本数ですが「植栽」も行われます。

選んだ木はジューンベリーとハイノキ、そして紅葉の

綺麗なドウダンツツジです。

ジューンベリーは春には食べられる実を付けますので、

多くの鳥たちが寄ってくると思います。


下の写真はリビングの南側の障子のはまった開口部

です。

障子によって光が穏やかに拡散されますので、「心

地良い光に包まれた空間」になると思います。
 
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2019年12月13日

DECK工事中

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「高基礎の平屋」の工事もいよいよ最終段階に入ってきま

した。

上の写真はDECKの柱を建てているところです。

柱を基礎から金物で浮かせて、基礎の上に降った雨水を

DECKの柱が吸い込まないようにしています。これによっ

てDECKの柱が腐りにくくなります。


「高基礎の平屋」では大きなDECKをリビングの前に造っ

てDECKを庭代わりのように使用します。

雪深い地方の別荘のDECKのようなイメージを意図して

みました。


下の写真は「外部物入れの扉」です。外部物入れは道

路の正面にある為に、アルミの引き戸を設置すると少し

安っぽい感じになるので、アルミの引き戸は避けて外部

物入れの引き戸は木製として、安っぽさを払拭してみま

した。


この外部物入れを入ると階段が付いていて、階段を上る

とキッチンの横に出るようになっています。

奥さんが買い物から帰ってきて、外部物入れの階段を登

ればすぐにキッチンの冷蔵庫へ直行という動線を考えて

あります。

ひょっとすると、家族のメインの入口は外部物入れにな

るかもしれませんね。
 
posted by アース・アーキテクツ一級建築士事務所 at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 木造住宅の出来るまで♯1

2019年12月09日

造作と内装

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「高基礎の平屋」の造作(枠や棚取付等)工事も終わっ

て内装工事のビニールクロスの下地のパテ掛けが始まり

ました。


上の写真はリビングの大きなサッシの内側に障子がはま

る枠と、障子を使用しない時には障子をしまっておく戸

袋です。

「高基礎の平屋」では冬季にリビングの大きなサッシか

らの熱損失を緩和する為にサッシの内側に障子を入れま

した。

障子はカーテンなどと比べると隙間が少ないので、コー

ルドドラフト(サッシで冷やされた空気が床に滞留する

事)もかなり緩和できると思います。

また障子は日差しを柔らかな温かみのある光にする効果

もありますので、冬の晴れたポカポカの日は、穏やかな

光をリビングに差し入れてくれると思います。


下の写真はビニークロの下地のパテ掛けの写真です。

ボードのジョイント部分やビスなどの痕が、ビニールク

ロスを貼った時に表面に出ないように、パテを掛けて消

していきます。
 
posted by アース・アーキテクツ一級建築士事務所 at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 木造住宅の出来るまで♯1

2019年12月04日

外壁塗装

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「高基礎の平屋」の外壁の塗装が完了して足場が取れまし

た。

塗装の下地はサイディングの縦張りです。サイディングの

縦のジョイント部分にガラスクロスで補強したパテを塗って、

その上から弾性塗料を吹き付けてあります。


パテの痕が分りにくいように、弾性塗料には凹凸の模様が入

っています。また弾性塗料としたのは、ジョイント部分のパ

テにクラック(小さな割れ)が入っても表面の塗装までは影

響が及ばないようにする為です。

一般的なサイディング(塗装品)に比べると、ジョイント部

分も見えないので、意図していた「塗り壁に近い外壁」にす

る事が出来ました。


下の写真はアプローチの階段手すりです。

スチールの平鋼に亜鉛メッキを施してステンレスのアンカー

ボルトで取り付けてあります。

階段とポーチにはモルタルを塗りますので、アンカーボルト

もモルタルの下に隠れてしまいます。

手摺の横(写真の左側)には排水溝を設けて、ポーチと階段

の雨水を排水溝によって流します。
 
posted by アース・アーキテクツ一級建築士事務所 at 14:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 木造住宅の出来るまで♯1

2019年11月23日

壁の胴縁下地

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「高基礎の平屋」の内壁の「胴縁下地(壁に付いている

細い木材)」です。

最近は内部壁のボード下地としての「胴縁」が減ってき

ました。

見えないところにはお金を掛けたくないという施工サイ

ドの考えがあるのでしょうが、廊下等の寸法に余裕があ

る場合や予算にも多少の余裕がある場合は、「胴縁下地」

があった方が便利だしボードのクラック(割れ)が入り

にくくなります。


内部壁の「胴縁下地」は一般的には300間隔又は、450

間隔で取付けます。後で家具の耐震補強金具等も「胴縁

下地」があれば割と簡単に、そしてしっかりと取り付け

られます。


小さな地震時等の時などにも「胴縁下地」が構造体と

ボードの干渉帯となり、ボードのクラック(割れ)が

入り難くもなります。


作った家に長く住むためには、このような「見えない

部分」への配慮も必要だと思います。
 
posted by アース・アーキテクツ一級建築士事務所 at 13:37| Comment(3) | TrackBack(0) | 木造住宅の出来るまで♯1

2019年11月15日

無垢フローリング張り

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「高基礎の平屋」の桧の無垢フローリング張りです。

工務店の好意で私が図面に指示したものより格段にいい

桧のフローリングを張って貰っています。

無垢のフローリングは節があるかないかで価格が大きく

変わってきます。

この住宅では「節有のフローリング」で図面に指示した

のですが、「ほとんど節の無い綺麗なフローリング」を

好意で張ってくれています。


このフローリングの上にオイル拭き取り仕上げを行うと、

表面が少し飴色になって、とてもいい雰囲気を醸し出し

てくれます。

桧は杉などより木の油を多く含んでいますので、オイル

も拭き取り仕上げをしないと「オイルがまだら」になっ

てしまいます。


「高基礎の平屋」ではボードを張ってから、フローリン

グを張っています。

一般的な工程はその逆なのですが、万が一の事を考えて、

後でフローリングを交換する時に、壁に影響が出ない様

にとの配慮をしました。
 
posted by アース・アーキテクツ一級建築士事務所 at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 木造住宅の出来るまで♯1

2019年11月08日

外壁張り

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「高基礎の平屋」の外壁のサイディング張りが完了しま

した。

このサイディングは縦張りで釘打ちの3×10板といって、

サイディングの中では一番安い部類のものです。

サイディングが縦張りの為に、下地の胴縁は横張りとな

ります、普通に胴縁を張ると外壁の通気が出来ませんの

で、ここでは胴縁に架け込みを入れて外壁通気を行って

います。(下の写真)


このサイディングのジョイント部分と釘部分にパテを掛

けて、その上から弾性塗装を施しますので、仕上がりは

塗り壁風になります。


サイディングは張ってから多少縮む可能性がありますの

で、パテを掛ける前に一週間ほどそのままにして縮ませ

ます。

これで塗装が完了して外部の器具付が終われば足場は解

体されて外構工事に着手できます。
 
posted by アース・アーキテクツ一級建築士事務所 at 11:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 木造住宅の出来るまで♯1

2019年10月17日

ユニットバス取付

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「高基礎の平屋」のユニットバスの取付です。

今回のユニットバスはプランの関係上、洗い場の水栓

の上に窓が取付きます。

その為にシャワーフックの位置や照明器具の配置換え

をメーカーさんにおこなって頂きました。


メーカーに施工図面を書いていただいたのですが、メ

ーカーのパソコンでは「標準仕様の図面」しか出せま

せんでしたので、メーカーの標準図に赤い線で「訂正

部分」を上書きして入念に打ち合わせをしました。

メーカーの「標準仕様」を変えるには、入念な図面の

作成と入念な打ち合わせが必要だと今回は感じました。


ユニットバスの組み立ては2日程度で終わってしまい

ます。

また写真からもわかるように、将来にユニットバス

を入れ替える時も、脱衣室側の壁を1枚取り払うだけ

で入れ替えが可能です。

お風呂にこだわりがある方は別ですが、在来の浴室に

比べると工事期間、金額、メンテナンスのし易さ、後

々のリフォームに簡単に対応できる等、見た目以外は

ユニットバスに分があると思います。 

posted by アース・アーキテクツ一級建築士事務所 at 12:47| Comment(3) | TrackBack(0) | 木造住宅の出来るまで♯1

2019年10月05日

吹付断熱材

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「高基礎の平屋」の吹付断熱材の施工中です。

吹付断熱は少々お高いですが、グラスウールなどと違っ

て湿気にも強く(湿気によって断熱性能が落ちにくい)

施工と同時に隙間も埋めてくれるので気密性能も上がり

ます。


最近はコマーシャルの影響もあって「高気密」を求め

る方が多くなってきました。

「高気密」は当然に隙間風の影響が少ないので、とて

も省エネになりますが、基本的に北国の為の仕様です。

冬季に室温と外気温の差が大きくなると壁内結露が発

生します。

それを防ぐために屋内にポリエチレンのシートを張り

巡らせて、屋内の湿気が壁内に入らないようにして壁

内結露を防ぎます。

しかし屋内に湿気がこもりやすいので、熱交換型の換

気扇を常時運転して、屋内の湿気を外部に放出します。


省エネの6地域以上の「温暖な地域」ですと、内部と外

部の気温差が少なく「内部結露」も北国に比べて格段

に発生しにくくなりますので、温暖な地域で「高気密」

が必要なのかは少し疑問を感じます。


断熱性能を上げていけば「内部結露」が発生しにくく

なります。どの程度の断熱性能で「内部結露」が発生

しないかは「結露計算」を行えばある程度は分かりま

す。

ただ温暖な地域でも「気流止め等=ある程度の気密性」

は、省エネの観点からも確実に行うべきだと思います。


温暖な地域で「高気密」を行っても問題はありません

が、あくまでも「熱交換型の換気扇」がセットでない

と箪笥の裏などに湿気が充満してカビの原因になりま

す。

posted by アース・アーキテクツ一級建築士事務所 at 16:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 木造住宅の出来るまで♯1

2019年09月18日

外壁の遮熱シート

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「高基礎の平屋」のガルバリウム屋根も葺き終わり、外壁の

透湿防水シート張りも完了しました。

これで多少の雨では構造体が濡れる心配が無くなりました。


この外壁の「透湿防水シート」は「遮熱タイプ」になってい

て、外壁が受ける「輻射熱」を反射してくれます。

輻射熱を100%反射と言う訳にはいきませんが、ある程度の

効果は期待できると思います。


また「遮熱タイプ」の透湿防水シートは、一般の透湿防水シ

ートよりも厚くて丈夫に出来ていますので、工事途中の台風

などの強風にも破れにくく、工事中の安心感が増します。


金額は一般の「透湿防水シートよりは高いですが、全体の金

額から見ればごく僅かの金額アップですので、「遮熱タイプ

の透湿防水シート」をお勧めいたします。
 


posted by アース・アーキテクツ一級建築士事務所 at 16:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 木造住宅の出来るまで♯1

2019年09月12日

建て方

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「高基礎の平屋」の建て方が終わりました。

基礎の上に「木造の構造」が載ると、高基礎が改めて実感

されます。

土台と柱は「シロアリ」に強い桧を使用して、基礎の高さ

が地盤より1.4mである事も加味して、「シロアリ駆除剤」

の散布は行っていません。

最近は「環境に配慮」して「シロアリ駆除剤」も3年位の

保証期間しかありませんので、長い目で見ると別の方法で

「シロアリ」対策を行った方がいいと思います。

最低限、基礎の回りには物を置かないで、基礎に出来る蟻

道を目視できるようにしたいものです。



2枚目の写真は屋根の遮熱シートの写真です。

垂木の裏側に遮熱シートを張って、垂木の間を空気層とし

て棟から屋根の熱気を排出て、断熱材は遮熱シートの屋内

側に施工します。
 

posted by アース・アーキテクツ一級建築士事務所 at 11:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 木造住宅の出来るまで♯1

2019年08月28日

基礎完成

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「高基礎の平屋」の基礎が完成しました。

職人さんも暑い中を頑張ってくれて、とてもきれいに仕上

がりました。

ジャンカ(コンクリートの表面がザラつき粗骨材が確認で

きる状態をいう)も全くなく、丁寧にコンクリートの打設

を行ってくれた事が仕上がりからも分かります。


人通口(基礎が一段落ちている部分)の下などは、コンク

リートが回りにくくジャンカができやすい部分ですが、こ

こも綺麗にコンクリートが打てています。


これだけ丁寧な職人さんですので、アンカーボルトの位置

もまったくと言っていいほど狂いがありませんでした。

基礎の仕事を見ただけで、この工務店さんに依頼して良か

ったと感じています。 
 
posted by アース・アーキテクツ一級建築士事務所 at 10:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 木造住宅の出来るまで♯1

2019年08月22日

型枠

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「高基礎の平屋」の基礎のコンクリート打ちの為の型

枠組みが完了しました。

高基礎ですので、基礎の底からは1.5mあります。

型枠の組み方も、一般の木造住宅の型枠組みに比べて

頑固になっています。


基礎が高くなれば、コンクリートの打設時に型枠にか

かる圧力も高くなりますし、コンクリートを綺麗に打

つ為にバイブレーターをコンクリートの中に入れたり、

型枠を木槌でたたいたりします。

そのような衝撃にも耐えるように、少し頑丈に型枠を

組まなければなりません。


暑い季節ですので、コンクリートの養生(散水等)も

行わないと、コンクリートの天端にヒビ割れなどが起

こってしまいます。

コンクリートは乾いて固まるのではなく、水との化学

反応で固まります。気温が高くて水の乾燥が早すぎる

と、上質なコンクリートが打てませんので、暑い時期

は散水等をしてコンクリートの水分の蒸発を遅らせま

す。

 
posted by アース・アーキテクツ一級建築士事務所 at 14:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 木造住宅の出来るまで♯1

2019年08月06日

鉄筋の検査

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先週の土曜日に「高基礎の平屋」の配筋検査(鉄筋の検

査)を行ってきました。

今回は「地盤補強の杭」もありますので、その位置も確

認しました。


配筋検査は基本的に図面、及び建築学会の配筋基準に基

づいて検査をします。

主な項目としては、1.鉄筋の素材と太さ、2.鉄筋の本数、

3.鉄筋同士の間隔、4.鉄筋の継手、5.鉄筋の定着


鉄筋の継手とは、現場に搬入する鉄筋は5m前後になり

ますので20mの長さの鉄筋が必要な場合は、鉄筋を継が

なければなりません。その時の鉄筋の重なり寸法を「継

手」といいます。


鉄筋の定着とは、例えば土間の鉄筋が基礎の立ち上がり

と一体になる為に、土間の鉄筋を基礎の立ち上がり部分

に一定長さ入れ込まなければなりません。この入れ込み

長さを「定着」といいます。


その他基礎立ち上がり部分の位置の確認、人通口部分の

位置と開口補強の確認、段差部分(玄関サッシ取り付け

部分等)の確認があります。
 


posted by アース・アーキテクツ一級建築士事務所 at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 木造住宅の出来るまで♯1

2019年07月16日

地盤補強

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「高基礎の平屋」の建つ地盤は、表層から1m位の深さ

まで地耐力がとても悪かったです。

そこで地盤改良、地盤補強等を検討して見積金額の安

かった「鋼管杭による地盤補強」による36本の杭を打

つ事にしました。

表層から1m以下の部分の地盤の地耐力はとても強かっ

たので鋼管杭は2mのものを使用しました。


「基礎杭」と「地盤補強杭」の違いは様々ありますが、

一番大きな違いは「杭と基礎を一体化」させるかの違

いです。

「地盤補強杭」は基礎と杭を一体化させずに、杭の上

に基礎が載っているだけのものです。一般的には小規

模の建物に適しています。

それに対して「基礎杭」は「基礎に杭頭を呑み込ませ、

基礎と杭を一体化するのです。大規模の建物に向いて

います。

大規模建築物や高層建築物の場合、建物の自重や積載

荷重といった鉛直荷重だけでなく、地震時に発生する

力に対しても、杭が抵抗するように設計されます。


これから基礎工事の砕石地業へと入っていきます。
 
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2019年06月03日

高基礎の平屋 ♯外部決定

外部の色決め.png
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「高基礎の平屋」の外部の色関係が決まりました。

外壁の色は「白に近いアイボリー」として、屋根の破風板

(軒天井との境の20p位の厚さの部分)を黒のガルバリウ

ム鋼板で巻いて、白い壁との対比を強調しました。


一般的には樋などは目立たせたくないので、外壁と同じ色

にする場合が多いのですが。

この住宅では樋も黒色として、樋も強調するつもりです。

中途半端に樋を隠すより、逆に目立たせた方がモノトーン

の対比で、より「モダン」になると思います。


サッシの色は全てシルバーにしてサッシを強調しないよう

にしてみました。

サッシを黒にすると、よりモノトーンが強調されて、これ

はこれでとてもいいのですが、サッシの黒色が建物の内部

でも目立ってしまいインテリアにも影響を与えます。

内部のインテリアに自由度を与えたかったので、今回は黒

いサッシの採用は止めにしました。


ここにDECKの「木の温かみ」が加わり、モダンで温かみ

のある住宅にしたいと思っています。
 

posted by アース・アーキテクツ一級建築士事務所 at 12:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 木造住宅の出来るまで♯1

2019年05月01日

高基礎の平屋

高基礎.jpg

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「高基礎の平屋」の施工がスタートします。

この住宅が建つ地域は以前から水害が多い地域で、周

りの住宅は「宅地造成法」にかからない範囲(1m以

下の盛り土)で擁壁を造って盛り土をしています。


盛り土を行うと、丁寧に地盤を突き固めないと地盤の

耐力が出ず、建物の地盤として安定しない場合があり

ます。

また、擁壁を造って造成となると「大きな金額」もか

かってきます。


上記のネガティブな要素を払拭するために、今回は高

基礎を選択しました。

雪深い地域にある別荘のように、庭代わりの大きなデ

ッキを取り付けて、デッキの前には木を植えて気持ち

良く生活出来るように計画しました。


水害で忘れてならないのが、「浮力」です。

建物に浮力?と思う方もいるかもしれませんが、物理

的には十分に考えられますので、その辺りも対策済み

です。

 
posted by アース・アーキテクツ一級建築士事務所 at 13:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 木造住宅の出来るまで♯1
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